綾波 心

沙佳子と斉藤のクラスメイト。

国内でもそこそこ有名な企業『綾波グループ』創始者の曾孫。分家ではあるが父親は本社の幹部を任されており、打倒本家を掲げる父親の意向で幼い頃から厳しい教育を受けてきた。教育という名目で父親から暴力も受けており、家庭内で絶対的な権力を持つ父親を怨み嫌っている。彼女がミサンドリーとなったのも父親が原因。家出計画の資金を集めるために学校に無断でバイトをしている一方で、幼少期から一族の内部事情を見聞きしたためか、どれだけ忌み嫌おうと血筋からは逃げられないと半ば諦めの感情も抱いている。

親の熱心な教育とは裏腹に本人は勉強が苦手で、常に下位の成績を取る落ちこぼれ。クラスにも馴染めず母親含む身内とも不仲のため、他人に心を開くことがない。小学生時代に英会話教室で知り合った沙佳子が唯一の心の支えで、学校に通えているのも沙佳子の存在あってのもの。独占欲と執着から生まれた歪な恋愛感情を抱いており、交際相手の有黄には殺意に近い感情を向けている。

家出計画が失敗した後は、父親に強制的に市外の女子校に転校させられている。沙佳子でも連絡が取れず、彼女の現状は不明。